「何でも反対」ではありません
今日は仙台市議会 決算特別委員会の最終日。議案の決定を行ないました。
よく「共産党は何でも反対だから・・・」と言われますが、そんなことは全くありません。今回の議会に提案されている25件の議案にたいして、反対を表明しているのは5議案のみです。理由もはっきりと述べています。特に、昨年度の決算ですから、議会としてのチェックを市民の立場から行なっています。今日の決定の際には、私から議案に対する態度の説明を行ないました。
また、住宅地への中高層ビルを建てるときの日影規制を厳しくする条例を議員提案するなど、建設的提案に力を入れています。
例えば、一般会計の決算については、こういう理由です。
決算年度には障害者施策の見直しで、新規拡充事業もありましたが、逆に、市が独自に進めてきた制度のうち、心身障害者医療費助成制度で8400万円、移動支援に係る交通費助成制度で4000万円など合計予算で1億7300万円削減し、それぞれ施策を後退させました。そのうち障害者交通費助成については、今年度手直しが行なわれ、一部復活させました。
市自身の行政改革が予算要求を一律5%カット、10%カットを行い、市民サービスを次々と切り捨てていることは見過ごせません。新たなサービスを行えば、どこかでサービス切り捨てを行うということが正当化されています。
第2款総務費では、今述べたような行財政改革推進に要する経費には同意できないので反対します。また、昨年度支出した、大学整備促進 補助金9400万円は、今年度になって東北文化学園大学が不正受給を行なっていたことが分かりました。議会として同意すべきでないと考えますので、反対いたします。
第4款健康福祉費では、先に述べた障害者への施策後退に反対します。
第5款環境費では、ダイオキシンへの不安解消のために住民が望んでいる連続サンプリングについて、消極的な姿勢のまま建設された新松森工場建設費に反対します。
第6款経済費では、依然として行なわれ続けているアクセルビル展示スペース借用は、第三セクターFAZ会社の赤字補填であり、同意できません。
第7款土木費では、仙台港背後地で、どう見ても13億から20億円ほどの価値しかない土地を57億円も出して買い戻しました。こういうことをこそ決算では反省すべきです。仙台港背後地土地区画整理事業促進用地取得費、仙台港背後地土地区画整理事業負担金、長町副都心地区の土地区画整理事業推進費、および、地方特定道路事業費に反対します。
また、仙台空港鉄道株式会社出資金及び仙台空港線整備費補助金、青葉山公園整備推進費のうち追廻地区に関する部分、都市計画街路事業費のうち仙台北部共同溝および川内南小泉線安養寺工区、花京院1丁目第1地区の市街地再開発事業推進費に同意できません。
歳入につきましては、以上の事業に関わる、第15款国庫支出金、および第22款市債について反対します。
という理由です。ただ、提案されるままにOKというわけにいかないものでしょ?
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