スポパーク松森を視察
引渡し前の事故で全炉停止となっている松森清掃工場の余熱利用施設としてPFI事業で建設されていた「スポパーク松森」が7月1日オープンをしました。市議会経済環境委員会で6月30日視察を行いました。
施設は、屋内にプールと浴場、マシンジム、屋外はフットサル、ゲートボール、テニス、ビオトープなどがあります。
仙台市で初めて(東北でも初めて)PFI手法で作られた施設となります。松森PFI株式会社代表の中野さんは「『地域完結型』と評されているように、地元企業中心にPFI会社を立ち上げた。建設材料も鉄骨とウォータースライダーを除き85%を地元に発注できた。運営を担う部分もインストラクターなどほとんど地元採用できた」と話されていました。ある意味で、PFIが抱える問題点を意識して、できるだけ悪影響がでないように苦労されたということだと思いました。
また、契約してから鉄鋼の大きな値上がりがあり、施設の水準は下げられず、市からもらうお金は決まっていて大変だったそうです。なんのためのPFI手法導入なのか疑問です。
6月議会では、「余熱利用施設のはずのスポパークが、余熱のないままどうしてオープンするのか」と問題にしました。施設の名前を公募したところ、やはりエコロジー関連の名前だったそうです。余熱がないので、プロパンで水の温度を上げたそうですが、エコロジーからずいぶん離れた現状です。やはり、PFI契約が柔軟な対応をできなくしているのではないでしょうか。
プロパンでの補助ボイラーを見せてもらいました。プールと風呂の温度を維持するために、ボイラーは24時間ON、ガスをいっぱいにしても10時間で空になるので、1日2回プロパン業者が充填しているそうです。ガスの費用は、月200万円くらいとの見込みです。誰がその費用を負担することになるのか・・・この点でもPFI手法が公共事業をゆがめると実感しています。
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