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2005/11/12

生活保護って大切な制度です

 今、政府は生活保護費の負担を現在の4分の3から2分の一に引き下げようとしています。政令市をはじめ地方自治体は、「国の責任放棄であり許せない」と反対しています。例え、その分税源移譲するといっても地方が裁量権を拡大できるわけではない費目です。そもそも、憲法で定められた「最低限度の健康で文化的な生活をする権利」を国が保障する義務があります。それを、地方に押し付けようとするもので批判が高まっています。全国の政令市は、この動きに反対して、生活保護費の支給状況のデータを国にあげることをストップしています。

 国の財政も、地方の財政も大変になっている中、生活保護にかかる経費が年々増え続けている状況を見て、削らなければならない、と考える人もあるようです。しかし、なぜ、生活保護受給者が急増しているのか、どんな社会実態になっているのかを、見る必要があります。そもそも、国の政策が、社会保障制度を、次々と「保険制度」に置き換えてきました。つまり、サービスを受けるためにはそれなりの負担を必要とする制度です。負担ができない弱者は、最低限のサービスを受けることさえできない世の中にされようとしています。そんな中、生活保護制度は、最後の砦となっています。

 先日、相談があった方も「ここでタイミングを逃したら、救いようがなくなる」状況でした。年齢は76歳、今でも飲食店に勤めて、1日6時間週6日働いています。体がきついと、休めばその分収入が下がり、生活してゆけなくなると、がんばり続けてきました。しかし、今年の夏、体調を崩し休まざるを得ない日が増えたため、生活を維持していくことがこんなとなりました。家賃を数ヶ月滞納してしまったのです。その方は、若い頃から、社会保険の利くような仕事でなく働いてきました。年金もかけていません。結婚もせず、ずっと一人暮らしです。
 でも、きちんと税金も払い、自分の生活を続けてきました。いよいよ、体調も不安定になり、心配事が増えます。妹さんが心配して、地元の共産党議員に相談したことから、私にご相談が回ってきました。生命保険をかけていたことや、家賃の滞納をなくすことなど、いくつかの条件をクリアするのに結局3ヶ月ほどかかってしまいました。やっと、先日、生活保護の申請を受け付けてもらいました。
 当面は、月10万円ほどの収入がありますから、ほとんど、保護費を受け取ることはないでしょうが、76歳の体に合わせて、働く時間を調整することができると思います。

 本来、困っている状況の人が、相談して救済されなければなりませんが、実態は、借金があってはダメ、貯金も使い果たしてからきてください、兄弟や親戚から「援助はできない」と確認をもらってください・・・とダメな話ばかりがされて、「そんな条件を整えることは無理だ」と自らあきらめてしまうようにしむけられてしまっています。「三位一体」改革での、国の生活保護費負担の削減は、地方の現場で、こういった「抑制」をもっと行うように仕向けるものです。
 生活相談や法律相談で、深刻な状況になる前にぜひ、私たちのところにご相談いただければと痛切に思います。

 

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