9月議会始まる ゴミ有料化条例も焦点に
9月3日から10月4日の予定で、9月議会が始まりました。昨年度の決算議会で市政全般の市民の目線からのチェックをすることになります。今回は、政務調査費の領収書添付などを検討委員会の答申で出し、条例改正まで行えるかどうかという課題、ゴミ有料化を市長が打ち出し条例改定まで議題となっていることなど特別注目される内容もあります。
ゴミ有料化問題では、市議団ニュースも発行しました。
市の条例案は、ゴミ袋1枚50円を市民に負担させようというものです。市民にはほとんど内容が伝わっておらず「有料化はニュースで聞いたけどどのくらい?」と聞かれ、「30枚入りのものが現在350円から400円程度で売られているのが1500円になる」と答えると「え!そんなに」と驚く人が多いのです。どれだけ負担が増えるのか、まず、お知らせしなければと思います。
昨年来の市民税県民税の大幅値上や、国保料、介護保険料の値上げで市民の暮らしが大変なのに、そこには全く配慮もなく、新たな負担増はおかしいです。
7月に実施したパブリックコメントでも、有料化がごみ減量に役立つと考え賛成する人もいましたが、ほぼ半数は、有料化に反対というものでした。それなのに、なぜ、こんなに急いで「有料化」を決めようとするのでしょうか。
これには、市議会与党の中でも市長に対する反対の声が出ています。
先日視察に行ってきた名古屋市や、横浜市では、有料化せずにごみ減量を20%から30%も減らすことに成功しています。カギは、市民のゴミ分別の協力を得ることと、そのための収集日、回収車を増やすなどの市の側の努力です。
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コメント
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こまめに「ゴミ回収車」の出動を増やすのも手かとは思いますが、回収車がガソリン車である現在、逆に二酸化炭素増につながると思われます。
ゴミの減量が出来て、二酸化炭素排出増では本末転倒です。
ゴミの有料化は特に100万都市の仙台市のように大きな焼却処分場を持っているところでは設備の強化、増強も必要になってきますし、それは今の市の財政では到底無理でしょう。
ゴミ袋云々で経済的に負担は少ないのですし、家庭のゴミの意識を高めるためにも必要かと思います。
仙台市内の各種イベント、ゴミのポイ捨ては気になりませんか?
ゴミの意識の少ない方々捨てていくのです。それも、大人が…。
*徳島県での事例です
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000120610030001
↑
こちらは自家用車でゴミステーションに持ち込む方法ですが、ゴミ回収車が走っていないということこで、最初は「すごい!」と思いましたが、やはり自動車を使って「各自」が移動することで、ごみ減量と二酸化炭素増という矛盾点が生じます。
投稿: エコ研 | 2007/09/19 11:55
エコ研さん
コメントありがとうございます
おっしゃるように、ゴミの問題では、焼却することの環境への負荷、回収などでの環境負荷、様々考えなければなりません。
松森の焼却場問題のとき、私たちは、大型焼却場の拠点整備より、小型の焼却施設を分散して…という意見を出しています。ダイオキシン対策で小型でも高性能の物ができてきたこと。迷惑施設として遠くにやれば何でも「燃やす」ことの悪影響が市民から見えなくなる。自分たちのゴミは自分たちで見える範囲で処理する。ゴミ収集車による環境負荷を少なくするためにも、ゴミの発生源と処理施設をできるだけ近接させることが必要と考えたからです。
ゴミの減量リサイクルを考える時、将来像としては、地域内での処理が方向だと思います。これは、エネルギーについても言えます。エネルギーの消費する場所にできるだけ近いところで、エネルギーを作る方が、エネルギー効率を高める上でも、環境に負荷をかけるエネルギー製造を行わないためにもよいと思います。
でも、まずは、ごみ減量の取り組みを優先させることだと思います。ごみ減量、即、ごみ処理費用の節約にならなくても。実際に減量が進めば、やがて費用も環境負荷も必ず減っていくわけですから。
仙台の市議会経済環境委員会は、異例の審議未了、延会となっています。市長のゴミ有料化の提案が、市民からも与党議員からも受け入れられないものになっている現われです。「有料化を拙速に決めるな」とみなさんの声を議会にもぶつけてください。
市民の間での、ゴミ議論をもっと行っていきましょう。
投稿: hanaki | 2007/09/19 23:27