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2008/06/10

女川でプルサーマル問題の学習会

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6月7日夜に女川で開かれた「プルサーマル問題学習会」に参加してきました。日本共産党の元福島県議で原発問題住民運動全国連絡センター代表をつとめる伊東達也さんを講師に招いて開かれたものです。

08p1078  主催者である「原発の危険から住民の生命と財産を守る会」の高野博さん(共産党女川町議)は、「今回の学習会は、原発に賛成の人も反対の人もいっしょにプルサーマル問題について勉強し考えるものにしたい」と話していました。

 講師の伊東さんのお話は、大変わかりやすく、会場いっぱいに60名以上集まった地域の皆さんにも好評でした。

 東北電力はHPで、女川原発でのプルサーマルを「2010年度からやります」と書いています。宮城県知事は、東北電力から打診があった時のために、検討を指示したと報じられました。プルサーマルとは、使用済みウラン燃料の再処理で取り出されたプルトニウムを、ウランと混ぜて燃料棒を作り、ウラン燃料用の原子炉で使おうとするものです。特性のまったく違う物質をまぜて使うことも、ウラン専用に設計された原子炉でそれを使うことも、安全性が増すことはなく、危険が高まることは明らかです。
 さまざまな問題点と、なぜそんなことが強行されようとしているのか、伊東さんのお話でよくわかりました。(詳しくは「続きを読む」で)また、地震と原発の安全性についても、最近の研究の進展を説明してもらいました。

 仙台市は、女川原発から直線で50kmほど。もし苛酷事故が起こったら・・・100万人の市民の安全にとって重要な問題だと思います。仙台市民の立場からも、しっかりコメントしていかなければと思います。

 その日、女川の高野さんのお宅に泊めていただきました。翌日、帰りながら、サンファン・バウティスタ号と、石巻漫画館に立ち寄ってきました。

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1、プルサーマルとは?
女川原発は軽水炉:燃料はウラン
核分裂で熱エネルギーと放射線、新しい物質に変わる→使用済み燃料の中にプルトニウムができる
このプルトニウムを再処理で取り出して、高速増殖炉(日本では実証炉として「もんじゅ」)で燃料として使うと、まわりの物質がプルトニウムに変わりプルトニウムが増える・・・という夢の計画
しかし、ほとんどの国が実用化をあきらめて撤退
日本でも、「もんじゅ」は冷却材であるナトリウムが漏れ大爆発を起こし死者を出す大事故
以来13年も止まったまま

ウラン燃料の再処理でプルトニウムはどんどんたまるばかり
プルトニウムをウランに混ぜて燃料をつくり(MOX燃料:モックス燃料)
無理やり、従来の軽水炉で使う計画がプルサーマル計画

2、プルサーマル計画を進める理由(政府、電力会社の言い分)
「ウラン資源の有効活用になる」
実際、強いエネルギーを出すプルトニウムを混ぜることで、約1割のウランの節約になると研究者

しかし、問題点は、政府も電力も言おうとしない
たとえば、経済性、危険の増大など・・・

3、安全性も、経済性も、必要性もない
①危険の増大
女川原発など軽水炉は、プルトニウム入りの燃料(MOX燃料)を使うようには設計されていない
制御棒のきき方が変わってくるのに、十分な研究がおこなわれていない
実際にMOX燃料を使っての実験は、6本だけ入れてみただけ

②もし苛酷事故が起こったら・・・被害は深刻になる
ウランに比べてプルトニウムの毒性は大変大きい
もし核物質が外部に出る苛酷事故が起きた場合、ウラン燃料とMOX燃料では死者の数は6倍になるとの研究もある
「いきなり営業用の原子炉でMOX燃料を使うなんて、住民をモルモットにするもので反対」(刈羽村元村長)
電力は「苛酷事故はありえない」とごまかしてきた
しかし、防災計画を考えると、苛酷事故の可能性を考慮せざるを得ない

③原発で働く人に悪影響
放射線被ばくでの影響は確率的で立証がむずかしい
これまでに労災認定は全国でたった7人(ほとんどが泣き寝入り)
ウランより放射能が強くなるだけ被害は増す

④使用済みのMOX燃料の再処理は困難
ウラン燃料よりMOX燃料の組成は複雑、使用済み燃料の中の組成はさらに複雑
ダーティープルトニウムといわれる
再処理は勿論、廃棄もむずかしくなる

⑤結局、経済性はない
使用済みMOX燃料の再処理ができないので、1回しか使えないMOX燃料をつくるために
使用済みウラン燃料の再処理にかかる費用
MOX燃料をつくる費用
使用済みMOX燃料の廃棄(場所と超長期の管理)費用
がかかります、多くの国は経済性が立たず、プルサーマルから撤退しています

⑥無理に実施しても、プルトニウムはたまり続ける
使用済みウラン燃料の全量再処理方針がまちがいのもと

4、こんなに多くの問題があるのに強行する本当の理由は?
使い道のないプルトニウムを大量に日本が持つことは、核兵器の製造条件をつくることになるから
使用済み燃料の再処理をやめ、プルトニウムの安全な処分の研究をすすめることが根本解決の道

原発に賛成の人も、プルサーマル計画は「百害あって一利なし」、「これ以上住民の安全を犠牲にしてはならない」という点で一致できるはず

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