産業廃棄物の最終処分場を見てきました
仙台市は10月1日から家庭ごみの有料化がはじまります。ごみ減量を口実に強行されようとしていますが、ごみの減量のためには、もっと本格的な市民意識とシステムの改善が必要です。有料化は、ごみ減量につながらないばかりか、かえってマイナスだと思います。
家庭ごみと事業系ごみ、さらに産業廃棄物の処理、全体像への理解が必要です。
8/12に、仙台市青葉区芋沢にある産業廃棄物の最終処分場(管理型)を訪ねて、見学をしてきました。市議団の経済環境担当の高見議員、青葉区のすげの議員と私、遠藤いくこ県議の4にんです。
この処分場は、2001年に開業し、今年までの受け入れ予定でいましたが、増設をして2020年まで延長する許可を受けています。今回は、増設の計画内容と、これまでの処分状況を見てきました。
管理型処分場は、埋められたゴミを通って流れ出す雨水を、処理して安全を確かめながら放水するものです。この作業は、水質が安定するまで、ごみ受け入れ終了後も20年近く続けなければなりません。ここでは、「早く水質安定するために、受け入れる中身や、埋め立て方をどうすればよいか大学との共同研究もしながら進めている」と説明しています。今回の増設で、水処理施設の規模も大きくなるため新設するそうです。
住民との合意の状況、搬入のトラック関連の苦情、将来の見通しなど、こちらからも率直な質問をしながら、意見交換をしてきました。
併設している中間処理施設での作業の様子をみながら、建設廃材の中で問題になっている石膏ボードによる硫化水素発生をどう防ぐかなどお話を聞きました。
石膏と有機物、水分があって空気と遮断された状態となると、嫌気性の微生物によって硫化水素が発生する。石膏ボードは両面に紙が貼ってありこれを埋めると条件がそろってしまう。石膏と紙を分離してリサイクルするか、石膏だけを埋めれば硫化水素は発生しない。石膏ボードのメーカー名がわかる廃材であればメーカーに引き取ってもらって処分してもらえる。解体作業時からリサイクルを考えていけば、もっとリサイクル率を上げられる。など勉強になりました。
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