ごみ袋不正問題で、仙台市が対応策発表
9月29日に決算調特委員会でとりあげた、ごみ袋への炭酸カルシウム混入問題は、10月1日からの有料化実施で市民のみなさんの中でも、大いに話題になっていました。地域で、不正排出防止のため巡回をされている町内会役員の方々から「どうも新しい袋は弱い」「剪定した枝などを入れるとすぐ穴だらけ」「底が抜けてしまった」などのお話を聞きました。
「炭酸カルシウムだけでなく、廃プラの混入などあるのでは?」という声もあり、ごみ袋の種類によって、あるいは同じ種類でも、袋の品質がまちまちだという感じも受けました。当局は「問題ない」という答弁を繰り返しましたが、品質管理ができていないことへの市民の不信は大変大きなものがあると思います。
昨日(10/6)仙台市は記者会見を開き「指定ごみ袋についての今後の対応」(「1006gomi.pdf」をダウンロード)という文書を出しました。結局、炭酸カルシウムを混入してもよいとは、仙台市が発注した時の仕様書を見た人は誰も考えていなかったことがわかりました。受注した業者も、「知らないうちに、中国の製造会社が混入させていた」と説明しています。2回目の入札によるこれからの製造では、炭酸カルシウムを混入しないと言っています。1回目の契約にかかる、現在出回っているごみ袋の製造については、約1400万円のコストダウンにつながっており、その分の自主返納の申し入れが来ているそうです。
問題は、市民に対して、品質管理の第一義的責任を持つ仙台市が、まったくできていなかったこと、実際に市民からの信頼がなくなっていることへの反省と、受託企業にその立場か毅然とした態度をとることが大切です。
破れたり、底が抜けたりして、使えなくなった新指定ごみ袋について、1枚から買ったお店で交換できます。
「たくさん入れようとしたら破れてしまった」という人、みなさんが払ったのはごみ袋代ではなく「ごみ処理手数料」だそうです。だから、破れたごみ袋ではごみを出せていないので、手数料を返してもらうか、新しいごみ袋と交換してもらえます。今日の総括質疑で、福島かずえ議員・市議団団長が確かめました。
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