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2008/10/31

エネルギー供給とゴミ処理は地域毎に小規模分散配置が有効だと思います

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 10/24(金)は、市議会の地球温暖化防止等調査特別委員会で、市内視察がありました。我が家のすぐ近くの、東北福祉大学の国見ヶ丘キャンパスで行われているNEDOの委託研究「新電力ネットワークシステム実証研究」を見て説明を受けました。

 NTTファシリティーズ・東北福祉大学・仙台市が共同で「品質別電力供給システム実証研究」を受け持ち2005年度から2007年度まで行われたものです。地域内の病院や高校、高齢者施設、市水道浄水場などの各施設に、いろいろな品質の電源をエネルギーセンターから供給する実証実験で、元となるエネルギー源には、電力会社からの電力、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC,燃料は都市ガス、250KW)、ガスコージェネレーション(GE、都市ガス、350KW×2)、太陽光発電(PV、50KW)を組み合わせています。

08p1985  ここでいう「品質」とは、①医療機器用などに波形の乱れのない、瞬低もない電力を、電力会社からの電源が停電した時にも安定して供給するもの、②停電時も常時商用電源を供給するもの、③瞬低のないよう直列補償装置を使っているが停電時は電源が落ちるもの、④実験的に直流で直接電力供給するもの、などです。

 各施設ごとに、電力会社からの電源が切れた場合の非常用電源を設置することや、電力品質を高める装置をつけることが必要なくなりコストダウンにつながると説明されました。また、遠くの発電所で作った電気を送電線で運んでくる場合のエネルギー効率が約35%に対して、ガスを燃料とした燃料電池やコージェネレーションは排熱を利用することで65~80%を利用することができるのが特徴です。発電効率だけ比べてみてもMCFCが47%、GEが40.5%と高くなっています。都市ガスは、エネルギー変換なしにパイプで工場から各地域や家庭に送られますからエネルギー損失なしに配ることができて将来有望なエネルギー源です。

08p2001  都市ガス公営企業としては、国内最大の仙台市ガス事業を、民間に売却する話が進んでいます。都市ガスを利用したコージェネを広めて行けば、同じ電力消費でも温室ガスの発生を大幅に減らすことができます。仙台市民の大事な財産であるガス事業を、民間会社のもうけのためにではなく、市民の暮らしと環境のために使うべきだと思います。

 エネルギーの供給と、ごみ処理は、人々が暮らす地域に密着した方が安全を維持し、環境への負荷も少なくて済むはずだ・・・と考えてきましたが、今回の視察で地域ごとのエネルギー供給システムが実証段階にあることを知り一層確信しました。

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