無料ブログはココログ

« ゴールデンウィークから運動会 1年生は少し疲れ気味? | トップページ | 100条委員会設置の動議を否決した議員は市長をかばうことに »

2009/05/22

東北セミコン(米フリースケール社)工場閉鎖問題、仙台市議会委員会で質疑

 4月23日の記事にも書いたアメリカのフリースケール社が、仙台にある東北セミコンダクタの工場を閉鎖すると発表した問題で、昨日の仙台市議会常任委員会で経済環境委員会で高見のり子議員、総務財政委員会で私(花木則彰)が質疑しました。

 4月の委員会の直後に突然発表された工場閉鎖です。この間、仙台市当局にも工場閉鎖を許さない立場で、働きかけを行うよう要請をしてきました。しかし、実態は仙台市の姿勢が相手にもはっきり伝わるものにはなっていません。

東北セミコンダクタ(株)への仙台市からの助成金・交付金は

2000年まで累計 3,210,586,000円
(固定資産税、新増設と事業にかかる事業所税)の減免
2001年    31,445,000円事業所税 
2002年    25,980,000円事業所税
2003年    30,061,000円事業所税
2004年                 0円
2005年      4,850,000円固定資産税
2006年      7,320,000円固定資産税
2007年      6,630,000円固定資産税
2008年     13,520,000円固定資産税

      合計  3,330,392,000円

となっています。これらは、工場立地を誘致して、雇用を増やすためにとの目的で、33億円を超える税金が投入されてきたものです。
しかし、この間、日本モトローラーの撤退時に大幅に雇用を減らしたのに続き、毎年のように減員が続いてきました。そして、ここにきての工場閉鎖(2年後)の発表です。
工場が赤字になったわけではないのに、ここでラインを新しく更新するより、他の国にある工場に集約したほうが、親会社(フリースケール社)のもうけが大きくなるから・・・という理由で600名もの人が首切りに会おうとしています。

自治体として、「このような横暴勝手は許さない」という強い姿勢で臨むことは当然です。

さらに、ブログへのコメントもいただきましたが、今働いている人たちの多くが、仙台市に家を購入し働き、子育てをしている「仙台市民」です。自治体として、アメリカ企業の横暴勝手で、「仙台市民が窮地に立たされることを見過ごせない」と、全力で取り組むことが必要です。

しかし、仙台市の取り組みは、立地促進の仕事を進めてきたセクションがあたっています。相手は東北セミコンではもはやなく、アメリカのフリースケール本社の副社長級とのやり取りになっています。当面の相談内容は「今年度の交付金はどうするか」・・・。
まったく、ズレた内容です。

総務財政委員会で私は、市民の雇用を守る、生活を守るという観点から取り組めるよう、政策調整局もふくめて全庁的に対応を検討するよう求めました。

本来は、経済産業省のもと官僚で、国際的な交渉が仕事だった梅原市長が、直接乗り出して市民の生活と地域の雇用を守るために奮闘すべき内容です。2年間は、在庫を作り置きするため、フル稼働で生産するそうですから、まだあきらめる必要はありません。引き続き、6月議会でも、取り上げて、雇用継続の動きをつくりたいと思います。

総務財政委員会 タクシー券問題でどんな調査が可能か検討する・・・ことに

私は、総務財政委員会として「100条委員会設置をしてほしい」と議長に要請してはどうかと提案しました。各委員からは100条委員会に否定的な意見や、委員会の任期が6月までと時間的な制約があるなどの意見もありました。しかし、市長を呼んでの2回の総務財政委員会での質疑では、市長が説明責任を果たそうとしないために十分な事実解明ができていないことは認識が一致しており、何らかの「調査」が議会に求められていることでも一致した内容だったと思います。「新しい取り組みを行うことが全委員の総意となっていないので」「これまでの審査経過をまとめて報告する」と委員長は諮りましたが、なんとか粘って、「任期内にどんな調査ができるか、検討する」となりました。

議会として、持っている権能をしっかり使って、市長の不適正な公金使用や、議会・市民への偽証の疑いを解明するべきです。それが、市民から議会・議員が付託されている仕事のはずです。

|

« ゴールデンウィークから運動会 1年生は少し疲れ気味? | トップページ | 100条委員会設置の動議を否決した議員は市長をかばうことに »

コメント

TSC社員として約15年程勤務しております。
市議会議員さんがTSC存続の為、一生懸命になって働きかけてくださり大変感謝しています。
現在、TSCは製品移管、2年間の在庫積み上げ等、閉鎖へ向けて確実に進んでいます。
TSC内には閉鎖を止めるべく力はません。TSCのトップも然りです。
今の予定では、2011年4月生産終了。9月までに設備切り離し、最終清算が行われます。
東北セミコンダクタと言う会社は完全に消滅します。
との事です。。。

ブログにもありますように、
「工場が赤字になったわけではないのに、ここでラインを新しく更新するより、他の国にある工場に集約したほうが、親会社(フリースケール社)のもうけが大きくなるから・・・という理由で600名もの人が首切りに会おうとしています。」まさにその通りです。
これまでTSCは各面でベンチマークFabとして位置付けされてきました。Freescale上級副社長も言っていましたが、閉鎖の理由は工場が古い(将来性のない6インチFab)と言うだけです。

Freescale半導体工場の中で仙台(日本)が一番最高のチームだと確信しています。

僅かな可能性ですが、仙台市からFreescale本社へ仙台市としての姿勢を見せてほしいです。

今回、日本とフランスの2工場ですが、日本だけです。何も抵抗しないのは。。。

投稿: TSC社員 | 2009/05/22 22:25

TSC社員さん

コメントありがとうございます。

何の罪もないどころか、ずっと誠実に技術向上に努め成果もあげてきた労働者を、切り捨てるやりかたに、派遣切りと同じ非道さを感じます。

フランスと日本とフリースケール社自体の対応にも差があります。
プレスリリースでは、以下の表現です。

”競争に勝ち残り、製造設備を効率的に活用するため、フリースケールは本日、一連の150mm製造拠点の閉鎖計画を発表しました。この計画により、仙台市にある製造拠点が閉鎖されます。さらに、フランスのトゥールーズにある製造拠点の従業員との間で、正式な協議を開始しました。この閉鎖に関する提案は、フリースケールのトゥールーズの労働組合を通じて検討されます。2011年末までにはこれらの作業を完了する予定です。関連する人員削減費用は2億ドルと見積もられており、完了後には年間約1億ドルのコスト削減が実現します。”(以上引用)

つまり、フリースケール社がこの閉鎖計画をもった時点で、日本は「閉鎖されます」。しかし、フランスは「提案について協議を開始しました。労働組合と話し合います」。いかに日本は労働者の権利を守る力がないと思われているか…政府も労働組合も。

でも、フリースケール社は、最近の日本での政治と労働運動の変化をみることができないでいるのだと思います。日本も黙って泣き寝入りはしない。数日間で、閉鎖になるわけではありません。これからです。

トゥールーズでの「協議」の内容などもぜひ勉強してみたいと思います。

ご意見や、情報がありましたら、直メールをぜひお願いします。
hanaki@nifty.com
です。毎晩、メールチェックはするようにしています。

投稿: hanaki | 2009/05/22 23:48

ビジネスライクに事を進める事が許されない場合が時にはあります。

進展がないのは結局、閉鎖している事と同様な訳でそこにフリースケールの姿勢が見えるようです。

あの被害で雇用が少しでも欲しいと探している人たちの為にも是非復活してっほしいと願っています。

投稿: 半導体関連業者 | 2011/09/08 16:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47498/45094080

この記事へのトラックバック一覧です: 東北セミコン(米フリースケール社)工場閉鎖問題、仙台市議会委員会で質疑:

« ゴールデンウィークから運動会 1年生は少し疲れ気味? | トップページ | 100条委員会設置の動議を否決した議員は市長をかばうことに »