前回は2.3月に読んだところまで。それから5か月、参議院選挙、市長選もありましたがお風呂での読書は文庫中心に読んでましたね。合計18冊。
3/26~4/4
「モラトリアムな季節」熊谷達也 光文社文庫
宮城出身の作家で「邂逅の森」「七夕しぐれ」などを読んだ。「七夕しぐれ」が小5の頃の作者と思われるが、今回は浪人生の頃の仙台での暮らし。市電廃止(1976.4)の翌年という設定なので、79.4に仙台にやってきた私の記憶とも重なる話が結構あり面白く読んだ。

4/8~4/22、4/23~5/3、5/3~5/9、5/10~5/13、5/13~5/22、5/22~5/30
「1Q84」 Book1(前編・後編) Book2(前編・後編) Book3(前編・後編)
村上春樹 新潮文庫
あまりのベストセラーぶりに、あえて読まないでいたが、「やっぱり読んでみよう」と手に取って・・・一気に6冊読みました。じりじりする展開もあったけど面白く読みました。二人の別々の話が展開していく形式もそれぞれの話がいいから生きてくる。


5/30~6/3
「バイバイ、ブラックバード」 伊坂幸太郎 双葉文庫

6/6~6/12、6/14~7/12
「ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業」 マイケル・サンデル ハヤカワ文庫
正義について 学生たちと討論しながら進める授業はなかなか力がないとやれない講義だと思う。自分の意見を率直に述べ、かつ、それにこだわりすぎて硬直して論議にならないことはしない・・・学生の質も問われる。
新自由主義のバックボーンとなっている功利主義への批判的アプローチ。社会福祉や、自治体の役割、宗教の問題など哲学的な頭を取り戻して考える機会になった。

6/13~6/27
「色彩を持たない多崎つくると 彼の巡礼の年」 村上春樹 文藝春秋
「1Q84」が面白かったので、文庫でないのに買った。
読み進む面白さはあるが、興味を持った事柄の半分も答えは与えられない。疑問を後ろに落としながら進む感じ。最後もプツンと切れた・・・よくわからない。

7/1~7/8
「バーにかかってきた電話」 東 直己 ハヤカワ文庫
DVDで「探偵はバーにいる」と同時並行で観た。そのせいもあるが、大泉洋と松田龍平のイメージぴったりでそれ以外浮かばなくなってしまった。

7/13~7/28
「県庁おもてなし課」 有川 浩 角川文庫
「三匹のおっさん」などは読んでいたが、男とばかり思っていた浩(ひろ)なんですね。
役所の在り方、観光を考える素材になります。仙台ではどうだろう。

7/29~8/3
「残月 みをつくし料理帳⑧」 高田郁 ハルキ文庫
シリーズ続きがなかなか出なくてずいぶん待ちました。

8/10~8/22
「初ものがたり」 宮部みゆき PHP文庫

8/23~8/28
「群青に沈め」 熊谷達也 角川文庫
戦争ものだが、あえて反戦の色は出さない。等身大の少年の悩みや葛藤が、国内での特攻訓練の生活の中で描かれている。
この間映画で「風立ちぬ」「少年H」を見たこともあり、戦争について考える機会になった。

8/25~8/27
「銀二貫」 高田郁 幻冬舎時代小説文庫

8/29~9/1
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 万城目 学 角川文庫
日常の中の奇想天外。小1のかのこちゃんが楽しい。実際に一年生のクラスで取材したらしい。生き生きしている。

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