放射性物質に汚染された(8000ベクレル未満)牧草・ホダ木の焼却について
福島第一原発事故により汚染された、仙台市内の牧草・ホダ木は、8000ベクレル未満だったため国は引き取らず、自治体も責任を持った対応をしない中、被災した農家が保管させられていました。
国は、国の費用で、自治体にゴミとして処理してよいと方針を出したため、仙台市は市内にある牧草:327トン(656ロール)、ホダ木:245トン(35000本)を焼却する方針です。
試験焼却(7/13~7/17)のデータが昨日公表され、「安全性が確認された」として8月24日から本格焼却を行うとしています。
仙台市の発表資料PDFはこちら
試験焼却のお知らせ 「bokusouhodagi.pdf」をダウンロード
本格焼却実施のお知らせ 「bokusouhodagi2.pdf」をダウンロード
試験焼却の測定結果 「shikensokutei.pdf」をダウンロード
これに対して、8/12 脱原発市民会議のみなさんが記者会見を開き、①地域住民への説明会の実施、②環境影響調査の実施、③本格焼却の延期と中心の検討を市に求めること、市民による周辺地域の空間放射線量測定(事前)を行うことを発表しました。
私は、昨年12月議会で、この問題を取り上げ質問しました。国が8000ベクレル未満の「処理」に費用負担をすることになったのは1歩前進です。しかし、依然として放射性物質で汚染されたものを「ゴミ」として扱い、「処分する」としているのは問題です。たとえ濃度が薄くても、原発事故でばらまかれた放射性物質を生活や環境にできるだけ影響を与えないように、「管理」することこそ大切です。
一般ごみと混ぜて焼却するのでは、周辺の地域にその一部が拡散するのではという心配は当然です。試験焼却での測定も、市民を安心させるようなものではありません。焼却して、管理すべき対象が20倍にも膨らんでしまう矛盾もあります。焼却しないで管理する方策を検討すべきです。
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