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2015/09/09

せっかくの議会改革前進の機会 そこで「共産党はずし」は許されない!

 仙台市議会では、選挙で5区のうち3区でトップ当選を果たし、7名全員が得票を伸ばした日本共産党市議団に対して抑え込もうとする力が働いているようです。

 議会はそれぞれ政治的立場のちがう議員が選ばれてきています。ですから、運営については政治的立場によらず民主的なルールで運営される必要があります。大きな会派も小さな会派も、議会での役割は分担して担う。その役職を、自分や会派の利害で行うのではなく、議会全体のために役割を果たすことが大切です。

 新しく選出された議会で9/7、議長・副議長を選ぶ選挙が行われました。今回から、候補者が所信表明を行うこととなり、日本共産党市議団も議長候補に嵯峨団長、副議長候補に私・花木幹事長をたて、市議会改革について考えを述べることにしました。結果は、第一会派の自民党から岡部議長、第二会派の市民フォーラム仙台から安孫子副議長が選ばれました。

 この所信表明では、岡部新議長は「議会運営については各会派とよく協議して決めていきたい」と表明しました。しかし、翌日の常任委員会の構成を決める段になると、役割分担の協議から共産党市議団を除き排除した「案」を、通告するという対応です。委員会の委員長・副委員長の決定には投票でのぞむことにし、その後、議長あてに申し入れを行いました。

以下申し入れ文です。

 

仙台市議会議長 岡部恒司 殿

市民に期待され役に立つ仙台市議会へ 議会改革の基礎である

議会の民主的運営に新議長・副議長のイニシアティブを求める

                   2015.9.8 日本共産党仙台市議団

 8月2日投開票された仙台市議会議員選挙の投票率が前回より4.2ポイント下がり、35.83%となりました。過去最低の投票率です。その原因は、例年にない猛暑という特殊要因があったにせよ、仙台市議会が市民から期待され役割を果たし得る存在になっているのかが問われた結果であると深く受け止めるべきだと思います。

 地方自治体は、執行機関である首長と議事機関である議会という、住民から直接選挙で選ばれた二つの機関で構成されています。いわゆる二元代表制です。 地方議会の権限は大きくわけて、①地域住民の意思を代表する機能、②自治立法権にもとづく立法機能、③執行機関にたいする批判・監視機能を持っています。このような基本機能をいかした議会としての活動へ議会改革が求められています。

 改選された今議会では、議長選挙での所信表明会がはじめて開かれることになりました。日本共産党市議団は、議会改革の進むべき方向について自らの考えを示す機会として位置づけ、議長・副議長選挙に臨みました。結果として、新議長には岡部恒司さん、副議長には安孫子雅浩さんが多数の賛同者をもって当選されました。民主的に選出された議長・副議長に協力して、私たちも力を尽くす決意です。

 議会が議長・副議長のもと団結して、議会改革を推進するためにも、議会の民主的運営が大切です。

 議長選挙に際して、議長は所信表明で「議会の運営については、各会派とよく協議を行なって進めてまいりたい」と述べました。この立場を、いかなる時も堅持して取り組むことは、市民に対する公約です。

 仙台市議会は会派制をとっており、大きい会派も小さい会派も議会の運営にその役割を果たすべきです。議会での役職は、所属議員の人数により分担し、その議員や会派の利益のためでなく議会の民主的運営のために力を尽くすことが原則です。

 ところが、9月8日に行なわれた、常任委員会の構成、委員長・副委員長の選出において、議長・副議長を支える立場にある自民党、市民フォーラム仙台は、日本共産党仙台市議団をはずして役割分担を行なう方向性を決めた上に、協議の対象にも加えないという対応を行ないました。その理由の説明を求めても、「共産党は野党なので立ち位置が違うから」とか、「これまでと同じ対応だから」とか的外れの答えに終始しました。これでは、新議長・副議長の所信表明ともくいちがうことは明らかです。これらの経過の中で私たち市議団は、各委員会の委員長・副委員長選出に投票で臨むことになりました。

 改めて、先に述べた原則を、全ての会派の共通認識にするよう、議長・副議長の努力を求めるものです。また、市長の市政運営に対する立場の違いで日本共産党市議団を排除したかつての「与党代表者会議」のような、「打ち合わせ会」など、非公式な組織による運営が行なわれることのないよう申し入れるものです。

 岡部議長、安孫子副議長の民主的議会運営への積極的イニシアティブの発揮を求めます。

                        以上

 

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